前記事を参考に、働く動物病院の絞り込みが完了したら、
次は実際に動物病院を探す作業です。
10,000件以上ある動物病院の中から、実際に見学に行く動物病院を探しましょう!
今回は、動物病院探しの第一歩として、
動物病院探しの入り口となる、獣医師向け求人サイトについてまとめてみました。
動物病院探しで、求人サイトを使用するべき?
求人サイトは、最も手軽に動物病院を検索できるツールです。
一般的な求人サイトだけでなく、最近では獣医師と動物病院をマッチングするサービスもいくつか出てきています。
求人サイトにある情報だけで、就職先を決定することは基本的に難しいと思います。
しかし、どんな病院があるのかを調べるツールとしては、非常に有効だと思います。
基本的に登録自体は無料である場合が多いので、見学先を決める1つのツールとして、積極的な利用をおすすめします。
一般的な求人サイトは利用可能?
一般的な求人サイトにも、求人情報が掲載されている場合もあります。
一般的な求人サイトとは、
・indeed
・マイナビ転職
・doda
・エン転職
・リクルートエージェント
・ビズリーチ
などを指します。
ただしこれらはどちらかというと中途採用向けだったり、パート採用であることが多い印象です。
また、ほとんどの動物病院が上場していない、いわゆる中小企業に当たりますので、
費用をかけての登録をしている動物病院は少なく、エージェントからの紹介をいただけるケースは稀です。
現在勤務している病院でも、
「ちょっとこの曜日に人が少ないから、パートの獣医師を募集したいな」
「受付が退職したから、新しく雇いたいな」
のような時に、無料で掲載することが多いです。
正規雇用を目指す場合には、次に紹介する動物病院向け求人サイトがおすすめです。
動物病院向け求人サイト7選
獣医師の転職率の高さもあってか、動物病院向けの求人サイトは増加傾向にあります。
就職を目指すみなさんにとっては、選択肢が増え、大変良い傾向だと感じています。
以下に、主な動物病院向け求人サイトをまとめましたので、参考にしてください。
求人サイト | 運営会社 | 特徴 |
アニマルジョブ Animaljob | 株式会社TYL | 多くの求人情報あり 初期の情報収集に活用 |
ベットエージェント VetAgent | 株式会社TYL | エージェントとマンツーマン 転職・就職を強く考える場合に利用 |
日本動物病院求人データベース | 株式会社TYL | エージェントとマンツーマン 非公開求人もあり ハイクラス転職 |
アニジョブ anicom jobs | アニコムグループ | 多くの求人情報あり 初期の情報収集に活用 |
V-Navi | 株式会社VNN | マッチングサービス 条件入力で動物病院からメッセージ届く 学生の利用も可能 |
VETS CAREER | 株式会社VETS TECH | マッチングサービス 条件入力で動物病院からメッセージ届く |
日本獣医師会 人材募集検索 | 日本獣医師会 | 求人数は多くない 登録の必要なく情報収集可能 |
アニマルジョブ Animaljob
ベットエージェントVetAgent
日本動物病院求人データベース
上記3サービスは、どれも株式会社TYLが運営するサービスです。
TYLは、アニマルジョブフェスタという新卒向けの動物病院就職説明会の主催者であり、
動物病院に勤める獣医師・愛玩動物看護師であれば一度は耳にしたことのある会社ではないでしょうか?
アニマルジョブは、いわゆる求人サイトで、どんな病院が求人を出しているのかを知る、初期段階に活用します。とりあえずの情報収集に役立てましょう。
ベットエージェントは、その名の通りエージェントがついてくれるので、絞り込み条件に合った求人を紹介してくれます。本格的に転職を考えている場合に、マンツーマンで並走してもらえるので、1人では見つけられないという人は活用するといいと思います。
日本動物病院求人データベースは、ベットエージェントと類似した求人サイトですが、非公開求人を扱っており、エージェントとのより密接な関わりがあります。ハイクラス転職を目指す方は、利用してもいいかもしれません。
私が勤めている病院でも、TYLにはお世話になっており、採用につながったケースもあります。
注意点としては、電話が結構な頻度でかかってくるというところです。
就職が決まった後も、登録しているとかかってきてしまうので、その際には現在転職を考えていない旨をしっかりとお伝えしましょう。
アニジョブ anicom jobs
アニジョブは、ペット保険シェアNo.1のアニコムグループが運営する求人サイトです。
先ほどのアニマルジョブと名前がややこしいですが、個人的な印象としては、アニマルジョブとアニジョブは、求職者にとっては同じような使い方になると感じています。
様々な病院が掲載されていますので、初期の情報収集として利用しましょう。
掲載されている病院は、アニマルジョブと異なる場合もありますので、両方活用するのが良いかもしれません。
V-Navi
V-Naviは、株式会社VNNが運営する、獣医師の就職マッチングサイトです。
会社のビジョンにもある通り、時代にあったサービスだなと感じています。
動物病院に求める条件を入力すると、マッチする病院が表示されます。条件を見た動物病院の担当者から、直接メッセージが来る場合や、運営側から紹介がある場合、両方あります。
求職者側の登録者には、学生も多くいます。あまり臨床現場の情報を入手する機会のない学生さんでも、気軽に動物病院と繋がれる大変優秀なツールです。
VETS CAREER
VETS CAREERは、株式会社VETS TECHが運営する、獣医療関係者のためのマッチングサイトです。
V-Navi同様、VETS CAREERでも、動物病院に求める条件を入力して、マッチする病院が表示されます。マッチ率がパーセンテージで表示されるので、視覚的にも見やすくなっています。
日本獣医師会 人材募集検索
その名の通り日本獣医師会が運営するサイトで、獣医師会所属の動物病院が掲載されています。
こちらは、求人数はあまり多くなく、また、古い求人もそのまま掲載されている場合が多いため、参考になるかどうかは注意が必要です。
ただ、検索する際には特に登録も必要ありませんので、気軽に検索することができるでしょう。
動物病院向け求人サイトを利用するメリット
就職できる可能性が高い
当たり前ですが、動物病院向け求人サイトに掲載している動物病院は、人を求めています。
また、これらのサービスに共通する点として、どのサービスも動物病院側が費用をかけています。
掲載自体は無料なものもありますが、採用時には費用が発生する場合がほとんどです。
そのため、本当に人を必要としている動物病院が多いと考えていいでしょう。
絶対に就職できるとは言いませんが、就職できる確率はかなり高いと思います。
交通費が支給される
動物病院向け求人サイトを経由して見学を申し込んだ場合、交通費が動物病院から支給される場合もあります。
学生さんも、すでに働いている獣医師さんも、就職活動にお金がかからないに越したことはありませんよね?
特に、新幹線や飛行機移動が生じる場合には、時間的にもお金的にも痛手になります。
どんな求人であっても、一度も直接見学や面接を行うことなく、採用になることはまずありません。
交通費は、結構大きな要素ではないでしょうか。
必ず支給されるわけではありませんので、ご注意ください。
実際、動物病院向け求人サイトって使うべきなの?
ここまで、主な動物病院向け求人サイトを挙げてきました。
ただ、「これって本当に就職につながるの?」と疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
私の個人的な意見としては、
情報収集として積極的に使うべき
です。
就職を決めるかどうかは別として、動き出さなければ始まりません。
お忙しいとは思いますが、是非一度見てみてはいかがでしょうか?
次回は、こういった動物病院向け求人サイトだけでなく
見学に行く動物病院の探し方
についてお話ししたいと思います。
個人的におすすめの探し方もお話ししますので、是非またお会いしましょう!
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